スーツの品格を決める「生地」の世界
オーダースーツの醍醐味、それは数千、数万種類の中から「運命の生地」を選び出す瞬間にあります。 しかし、バンチブック(生地見本帳)を前にすると、種類の多さに圧倒されてしまうかもしません。
ここでは、Regalis Japan Groupでも特に人気の高い、世界を代表する3大生地ブランドの特徴と魅力をご紹介します。これを知れば、生地選びがもっと楽しく、奥深いものになるはずです。
1. 王者の貫禄【Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)】🇮🇹
- 特徴: 「世界で最も美しい艶」と称される、圧倒的な高級感。
- スタイル: エグゼクティブ、経営者、リーダー
- 代表作: 「TROFEO(トロフェオ)」
- 解説: イタリア最高峰のミル(織元)。原毛の買い付けから自社で一貫して行うため、品質の安定感が抜群です。一目見て「良いスーツを着ている」とわかる、濡れたような光沢と滑らかな手触りは、ビジネスの勝負服として最適です。
2. 至高の優雅さ【Loro Piana(ロロ・ピアーナ)】🇮🇹
- 特徴: 「カシミヤのような柔らかさ」と、女性的なエレガンス。
- スタイル: クリエイティブ、パーティー、富裕層
- 代表作: 「TASMANIAN(タスマニアン)」
- 解説: ゼニアと双璧をなすイタリアの至宝。特にウールやカシミヤの素材へのこだわりは異常なほど。非常に繊細で柔らかいため、かっちりしたビジネスよりも、優雅に振る舞いたい場面や、ラグジュアリーな日常着として愛されています。
3. 克己心の美学【DORMEUIL(ドーメル)】🇫🇷🇬🇧
- 特徴: 「英国の堅牢さとフランスのエスプリ」の融合。
- スタイル: 弁護士、金融、クラシック好き
- 代表作: 「AMADEUS(アマデウス)」
- 解説: フランスのブランドでありながら、生地はほぼ英国で織らせているのが特徴。英国生地特有の「ハリ・コシ(重厚感)」がありながら、フランスらしい華やかな柄や光沢を持っています。型崩れしにくく、着る人を男らしく、たくましく見せる生地です。
ランクだけでは決まらない「相性」
これらの一流ブランドの中にも、実は「Super110’s」といった日常使いしやすいランクから、「Super170’s」のような芸術品レベルの超高級ランクまで、様々なグレードが存在します。
「高ければ良い」というわけではありません。
- 毎日ハードに働くなら、耐久性のある英国生地や、ゼニアの「TRAVELLER」。
- ここ一番のプレゼンなら、光沢の強いゼニアの「TROFEO」。
- ディナーやデートなら、色気のあるロロ・ピアーナ。
Regalis Japan Groupでは、ブランドの知名度だけでなく、お客様の用途に最適で、かつ最も美しく見える生地を、プロの視点でご提案します。
「バンチブックを見るだけでも楽しい」 そんな体験を、Regalisのサロンで味わってみませんか?