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2025.11.27

【生地の基礎知識】「英国生地」と「イタリア生地」は何が違う?スーツの印象を決める素材の選び方

オーダースーツ研究所

【生地の基礎知識】「英国生地」と「イタリア生地」は何が違う?スーツの印象を決める素材の選び方 オーダースーツ研究所
Regalis Japan Group株式会社

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オーダースーツ研究所とは

Regalisでは、オーダースーツ業界全体の認知や実態を把握しながら、研究開発とナレッジ発信を推進しています。 当団体では、業界トレンドと一次情報をまとめた「Journal」を通じて、読者の意思決定を支援します。

オーダースーツ研究所とは

四ツ谷麹町オーダースーツ「Regalis Japan Group」は、ラグジュアリーブランド「Regalis Societas Tokyo」を中核に、次世代リーダー育成を担う「学生団体ヨツヤ・テイラー」および「日本学生アンバサダー協会」、そしてジャーナル・業界研究機能を担う「オーダースーツ研究所」の計3社+1ブランドを展開するグループ企業です。

本研究所(メディア部門)では、作り手のこだわりや技術を探求し、読者の皆様が「本物」を選び取るための客観的な情報を提供しています。


オーダースーツの醍醐味であり、最も悩ましいのが「生地選び(バンチ選び)」です。 数千種類ある生地の中でも、世界的な二大潮流として君臨するのが、「英国(イギリス)生地」「イタリア生地」です。

この2つは、単に産地が違うだけではありません。気候、歴史、そして「スーツに何を求めるか」という哲学そのものが異なります。 今回は、あなたの理想の一着を仕立てるために知っておくべき、2つのスタイルの決定的な違いを解説します。

1. 英国生地(British Fabric):堅牢なる「鎧」

チェック柄のベストと赤いネクタイ

特徴:ハリ、コシ、耐久性

英国は雨が多く湿気が高い気候です。そのため、湿気を含んでも型崩れしないよう、太い糸(双糸)でしっかりと打ち込まれた生地が発展しました。 触ると少しザラッとした硬さがあり、「ハリ・コシ」が強いのが特徴です。

  • シルエット: 重厚で構築的。身体のラインを補正し、男性的な威厳を演出します。
  • 耐久性: 非常に高く、シワになりにくい。「復元力」があり、長く着込むほどに味が出ます。
  • 印象: 「誠実」「伝統」「厳格」「クラシック」

代表的なブランド

  • Harrisons of Edinburgh(ハリソンズ・オブ・エジンバラ): 「最上の原毛とロンドン・シュランク(縮絨)」にこだわる、英国生地の正統派。
  • DORMEUIL(ドーメル): フランスのブランドですが、英国で生産を行っています。英国の技術とフランスのエレガンスを融合させた最高級ブランド。

こんな人におすすめ

  • 重要な商談やプレゼンで「信頼感」を与えたい方
  • ハードに働くビジネスマンで、耐久性を重視する方
  • 英国紳士のようなクラシックなスタイル(スリーピース等)が好きな方

2. イタリア生地(Italian Fabric):艶やかな「皮膚」

ネイビーブルーの光沢ある布地

特徴:艶、ドレープ、柔らかさ

地中海の温暖な気候を持つイタリアでは、軽くて柔らかく、見た目の美しさを重視した生地が好まれます。 細い糸を使用し、滑らかな肌触りと、光が当たった時の美しい「艶(光沢)」が最大の特徴です。

  • シルエット: 身体の曲線に沿って流れるようなドレープ(ひだ)が生まれます。「セクシー」と表現されることもあります。
  • 耐久性: 英国生地に比べると繊細です。毎日のハードな着用よりは、ここぞという時の勝負服に向いています。
  • 印象: 「華やか」「色気」「洗練」「モダン」

代表的なブランド

  • Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア): 世界最高峰のミル(織元)。圧倒的な品質管理と、カシミアのような手触りが特徴。
  • Loro Piana(ロロ・ピアーナ): 羊毛の選定に妥協がなく、上品な光沢感は他の追随を許しません。女性ウケも抜群です。
  • CANONICO(カノニコ): コストパフォーマンスに優れ、発色が美しいイタリア生地の入門として最適。

こんな人におすすめ

  • パーティーや会食など、華やかな場に出る機会が多い方
  • 着心地の軽さ、柔らかさを重視する方
  • トレンド感のある、洗練されたお洒落を楽しみたい方

まとめ:あなたは「鎧」派?「皮膚」派?

比較項目 英国生地(ブリティッシュ) イタリア生地(イタリアン)
キーワード 堅牢、伝統、構築的 艶、色気、曲線美
触感 ハリ・コシがある 柔らかく滑らか
気候 雨・湿気に強い 軽やかで通気性が良い
例えるなら 戦うための「鎧(アーマー)」 魅せるための「皮膚(スキン)」

どちらが優れている、というわけではありません。 「誰に会い、どう見られたいか」によって使い分けるのが、大人のスーツ選びです。

Regalis Societas Tokyoのサロンには、今回ご紹介したブランドを含む数千種類の生地バンチ(見本帳)をご用意しています。 実際に肩に掛け、自然光の下で顔映りを確認しながら、あなたに相応しい「素材」をフィッターと一緒に見つけ出しましょう。


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