オーダースーツ研究所とは
四ツ谷麹町オーダースーツ「Regalis Japan Group」は、ラグジュアリーブランド「Regalis Societas Tokyo」を中核に、次世代リーダー育成を担う「学生団体ヨツヤ・テイラー」および「日本学生アンバサダー協会」、そしてジャーナル・業界研究機能を担う「オーダースーツ研究所」の計3社+1ブランドを展開するグループ企業です。
本研究所(メディア部門)では、作り手のこだわりや技術を探求し、読者の皆様が「本物」を選び取るための客観的な情報を提供しています。
オーダースーツの醍醐味であり、最も悩ましいのが「生地選び(バンチ選び)」です。 数千種類ある生地の中でも、世界的な二大潮流として君臨するのが、「英国(イギリス)生地」と「イタリア生地」です。
この2つは、単に産地が違うだけではありません。気候、歴史、そして「スーツに何を求めるか」という哲学そのものが異なります。 今回は、あなたの理想の一着を仕立てるために知っておくべき、2つのスタイルの決定的な違いを解説します。
1. 英国生地(British Fabric):堅牢なる「鎧」

特徴:ハリ、コシ、耐久性
英国は雨が多く湿気が高い気候です。そのため、湿気を含んでも型崩れしないよう、太い糸(双糸)でしっかりと打ち込まれた生地が発展しました。 触ると少しザラッとした硬さがあり、「ハリ・コシ」が強いのが特徴です。
- シルエット: 重厚で構築的。身体のラインを補正し、男性的な威厳を演出します。
- 耐久性: 非常に高く、シワになりにくい。「復元力」があり、長く着込むほどに味が出ます。
- 印象: 「誠実」「伝統」「厳格」「クラシック」
代表的なブランド
- Harrisons of Edinburgh(ハリソンズ・オブ・エジンバラ): 「最上の原毛とロンドン・シュランク(縮絨)」にこだわる、英国生地の正統派。
- DORMEUIL(ドーメル): フランスのブランドですが、英国で生産を行っています。英国の技術とフランスのエレガンスを融合させた最高級ブランド。
こんな人におすすめ
- 重要な商談やプレゼンで「信頼感」を与えたい方
- ハードに働くビジネスマンで、耐久性を重視する方
- 英国紳士のようなクラシックなスタイル(スリーピース等)が好きな方
2. イタリア生地(Italian Fabric):艶やかな「皮膚」

特徴:艶、ドレープ、柔らかさ
地中海の温暖な気候を持つイタリアでは、軽くて柔らかく、見た目の美しさを重視した生地が好まれます。 細い糸を使用し、滑らかな肌触りと、光が当たった時の美しい「艶(光沢)」が最大の特徴です。
- シルエット: 身体の曲線に沿って流れるようなドレープ(ひだ)が生まれます。「セクシー」と表現されることもあります。
- 耐久性: 英国生地に比べると繊細です。毎日のハードな着用よりは、ここぞという時の勝負服に向いています。
- 印象: 「華やか」「色気」「洗練」「モダン」
代表的なブランド
- Ermenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア): 世界最高峰のミル(織元)。圧倒的な品質管理と、カシミアのような手触りが特徴。
- Loro Piana(ロロ・ピアーナ): 羊毛の選定に妥協がなく、上品な光沢感は他の追随を許しません。女性ウケも抜群です。
- CANONICO(カノニコ): コストパフォーマンスに優れ、発色が美しいイタリア生地の入門として最適。
こんな人におすすめ
- パーティーや会食など、華やかな場に出る機会が多い方
- 着心地の軽さ、柔らかさを重視する方
- トレンド感のある、洗練されたお洒落を楽しみたい方
まとめ:あなたは「鎧」派?「皮膚」派?
| 比較項目 | 英国生地(ブリティッシュ) | イタリア生地(イタリアン) |
|---|---|---|
| キーワード | 堅牢、伝統、構築的 | 艶、色気、曲線美 |
| 触感 | ハリ・コシがある | 柔らかく滑らか |
| 気候 | 雨・湿気に強い | 軽やかで通気性が良い |
| 例えるなら | 戦うための「鎧(アーマー)」 | 魅せるための「皮膚(スキン)」 |
どちらが優れている、というわけではありません。 「誰に会い、どう見られたいか」によって使い分けるのが、大人のスーツ選びです。
Regalis Societas Tokyoのサロンには、今回ご紹介したブランドを含む数千種類の生地バンチ(見本帳)をご用意しています。 実際に肩に掛け、自然光の下で顔映りを確認しながら、あなたに相応しい「素材」をフィッターと一緒に見つけ出しましょう。
【ご予約・お問い合わせ】 生地を見るだけの「オフィスツアー」も歓迎しております。