オーダースーツ研究所とは
四ツ谷麹町オーダースーツ「Regalis Japan Group」が運営する「オーダースーツ研究所」は、スーツの基礎知識から歴史、近代オーダースーツのトレンド、設計・デザイン、ブランド同士のコラボレーション思考までを調査する専門機関です。
我々リサーチャーは、さまざまな生地メーカーや作り手のこだわり、技術を探求し、その成果を無料のレポートおよびコラムとして発信しています。
本研究所の目的は、読者の皆様がご自身のワードローブを判断し、自信を持って「本物」を選び取るための、事実に基づいた客観的な情報を提供することにあります。
憲政史上初の女性総理大臣として、その一挙手一投足が注目を集める高市早苗氏。
就任以降、ASEAN首脳会談やAPECなど外交の舞台を飛び回り、多忙な日々を送る彼女ですが、その政治手腕と同時に熱い視線が注がれているのが「ファッション」です。
SNS上では親しみを込めて呼ばれる一方で、その装いには、一国のリーダーとしての強固な意志と計算されたメッセージが込められています。これまでの男性首相では腕時計が注目される程度でしたが、高市氏の登場により、スーツやアクセサリーが新たな「政治的アイコン」として機能し始めています。
今回は、高市総理が貫く「国産」への徹底したこだわりと、憧れの人物へのオマージュが込められたスタイリングの秘密を紐解きます。
皇室ゆかりの「Jun Ashida」を選ぶ意味

美智子さまも愛した日本最高峰の仕立て
高市総理のスーツスタイルの根幹を支えているのは、日本を代表するラグジュアリーブランド『Jun Ashida(ジュン アシダ)』です。
デザイナーの故・芦田淳氏は、皇太子妃時代の美智子さまの専任デザイナーを務めたことでも知られる、日本のファッション界の重鎮です。『Jun Ashida』のスーツは、洗練されたデザインと上質な素材、そして日本人の体型を最も美しく見せるカッティングに定評があります。
海外のハイブランドではなく、あえて皇室ゆかりの「日本の最高峰」を身に纏うこと。それは、日本の伝統と技術に対する深い敬意と信頼の表明であり、外交の場において「日本の文化力」を無言のうちにアピールする強力な武器となります。
「国産を身につける」という揺るがない信念
彼女のファッションには一つの明確なルールがあります。それは「身につけるものは国産であること」です。
スーツだけでなく、愛用しているハンドバッグも長野県に工房を構える『濱野皮革工藝(ハマノ)』の「グレース・ディライト・トート」であることが知られています。140年以上の歴史を持つ同社のバッグは、丁寧な手仕事による堅牢さとエレガンスを兼ね備えており、SNSで特定されるやいなや完売するほどの注目を集めました。
自国の産業を愛し、自ら広告塔となってその品質を世界に示す姿勢は、リーダーとしてあるべき「装いの美学」と言えるでしょう。
「鉄の女」へのオマージュと色の戦略

ブルーのスーツとパールの象徴性
高市氏のスタイリングにおいて、頻繁に目にするのが「ブルーのスーツ」に「パールのアクセサリー」という組み合わせです。
これは、彼女が政治家として尊敬するイギリスの元首相、マーガレット・サッチャー氏へのオマージュであると言われています。”鉄の女”と称されたサッチャー氏は、保守的な強さと女性らしさを両立させるアイコンとして、ロイヤルブルーのスーツとパールを愛用していました。
所信表明演説などの重要な局面でこのコーディネートを選ぶことで、高市氏は自身の「ブレない保守政治家」としての覚悟を視覚的に表現しているのです。
日本の海が育んだ輝き「MIKIMOTO」
首元や耳元を飾るパールについても、やはり国産へのこだわりが見受けられます。これらは日本が世界に誇るジュエラー『MIKIMOTO(ミキモト)』の品ではないかと言われています。
真珠(パール)は「健康・無垢・長寿・富・純潔」などの宝石言葉を持ちますが、ビジネスシーンにおいては「威圧感を与えずに品格を醸し出す」最高のジュエリーです。ダイヤモンドのような強い輝きではなく、内側から発光するようなパールの輝きは、日本的な奥ゆかしさと芯の強さを同時に演出します。
まとめ:装いは「国家の品格」を映す鏡
高市早苗総理のスーツスタイルから見えてくるのは、単なるお洒落への関心ではなく、「日本のリーダーとしてどう在るべきか」という問いに対する明確な回答です。
- 『Jun Ashida』や『濱野皮革工藝』といった、歴史ある国産ブランドを選ぶこと。
- サッチャー・スタイルを踏襲し、自身の政治的スタンスを視覚化すること。
- それらを通じて、日本の技術と文化の高さを世界に発信すること。
Regalis Japan Group株式会社が掲げる「Made in Japan & Made by Japan」の哲学とも深く共鳴するこの姿勢は、これからの時代のリーダーが持つべき「装いの基準」を示しています。
私たちもまた、日々の装いにおいて「どこの、誰が作ったものを纏うのか」という背景に思いを馳せることで、自分自身の信念をより強固なものにできるはずです。