オーダースーツ研究所とは
四ツ谷麹町オーダースーツ「Regalis Japan Group」が運営する「オーダースーツ研究所」は、スーツの基礎知識から歴史、近代オーダースーツのトレンド、設計・デザイン、ブランド同士のコラボレーション思考までを調査する専門機関です。
我々リサーチャーは、さまざまな生地メーカーや作り手のこだわり、技術を探求し、その成果を無料のレポートおよびコラムとして発信しています。
本研究所の目的は、読者の皆様がご自身のワードローブを判断し、自信を持って「本物」を選び取るための、事実に基づいた客観的な情報を提供することにあります。
ユナイテッドアローズ(United Arrows)は、日本のファッション業界においてセレクトショップ御三家の一つに数えられる、非常に重要な位置を占める企業です。オーダースーツを扱うRegalis Japan Group株式会社にとっても、その高い美意識とホスピタリティ、そして多様なブランド展開は、常に研究対象となっています。
この記事では、ユナイテッドアローズのブランド概要、中核ブランドである「グリーンレーベル リラクシング」の戦略、そして企業哲学について解説し、「次の100年を担う呉服商」を目指すRegalis Japan Group株式会社の視点から、彼らの成功の本質を考察します。
ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)の概要と成功の鍵

ユナイテッドアローズは、1989年に創業された東京都渋谷を拠点とする国内大手アパレル企業です。彼らが成功し続けている鍵は、創業以来一貫した企業理念にあります。
企業理念とホスピタリティ
ユナイテッドアローズの経営理念は、「真心と美意識をこめてお客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける。」です。
「すべてはお客様のためにある」を企業方針に掲げ、以下の「3要素」を通して実現に取り組んでいます。
- ヒト: 高いホスピタリティに基づく接客・サービス。
- モノ: 5適を満たす厳選された商品。
- ウツワ: 店舗やECなどのユーザーとの接点となる施設・空間・環境。
この「真心と美意識」に基づくホスピタリティこそが、単なる商品の陳列販売に終わらない、ブランドの価値を生み出す源泉となっています。
企業規模と歴史
- 創業: 1989年。
- 事業: 紳士服・婦人服および雑貨などの企画・仕入および販売に関する事業を展開しています。
- 市場: 連結売上高が約1,183億円を超える国内アパレル業界の大手企業として知られています(2022年3月末時点)。
セレクトショップ御三家と多角的なブランド展開

ユナイテッドアローズは、BEAMS(ビームス)、SHIPS(シップス)と並び、日本のセレクトショップを代表する「御三家」と称されています。その多角的なブランド展開は、幅広い顧客層をカバーする戦略の賜物です。
主要ブランドとレーベル戦略
ユナイテッドアローズは27のストアブランド・レーベルを展開し、多様な顧客層とニーズに対応しています。
主な展開ブランド例
- UNITED ARROWS: 創業以来の中核となるセレクトショップ。
- BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS: 若年層向けのカジュアルライン。
- DRAWER(ドゥロワー)/ BLAMINK(ブラミンク): 高級志向のウィメンズブランド。
中核ブランド「グリーンレーベル リラクシング」の戦略
ユナイテッドアローズ グループにおいて、企業名を冠した中核ブランドの一つが「UNITED ARROWS green label relaxing(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング)」です。
このブランドは1999年に立ち上げられ、「リラックス」という名を冠するように、程よいトレンドを取り入れたカジュアルなライフスタイルウェアを提供しています。このレーベルが担う役割は、本家のUNITED ARROWSよりも幅広い世代が日常的に楽しめるゾーンをカバーし、グループ全体の顧客層と市場を拡大することにあります。これにより、同社は多様化する顧客ニーズに対応する柔軟なポートフォリオを構築しています。
サステナビリティへの取り組み(SARROWS)
ユナイテッドアローズは、昨今アパレル業界で課題とされているサスティナビリティに関する活動も精力的に行っています。
2022年10月からは、「SARROWS(サローズ)」という造語を合言葉に、以下の3カテゴリに注力しています。
- Circularity(循環性): 商品廃棄率の削減と環境配慮素材の活用。
- Carbon Neutrality(炭素中立性): 温室効果ガス排出量削減と再生可能エネルギーの導入。
- Humanity(人間性): サプライチェーンの透明性確保と、従業員のダイバーシティに配慮した労働環境の整備。
まとめ:真心と戦略が創る、次世代のスタンダード
ユナイテッドアローズの成功は、単なるトレンドの追従ではなく、「真心と美意識」という揺るぎない哲学に支えられています。さらに、「グリーンレーベル リラクシング」のような戦略的なブランド展開により、幅広い市場で顧客との接点を持つことに成功しています。
この「哲学」と「戦略」のバランスこそが、長く愛されるブランドの共通項です。お客様一人ひとりの品格を創るというRegalis Japan Group株式会社の理念も、この哲学に深く共鳴します。
Regalis Japan Group株式会社は、ユナイテッドアローズが示す、多角的な視点と揺るぎない哲学を研究し、次なる100年を担うオーダースーツブランドとして、最高の品質とサービスを提供し続けます。