オーダースーツ研究所とは
四ツ谷麹町オーダースーツ「Regalis Japan Group」が運営する「オーダースーツ研究所」は、スーツの基礎知識から歴史、近代オーダースーツのトレンド、設計・デザイン、ブランド同士のコラボレーション思考までを調査する専門機関です。
我々リサーチャーは、さまざまな生地メーカーや作り手のこだわり、技術を探求し、その成果を無料のレポートおよびコラムとして発信しています。
本研究所の目的は、読者の皆様がご自身のワードローブを判断し、自信を持って「本物」を選び取るための、事実に基づいた客観的な情報を提供することにあります。
バーバリー(Burberry)とは?伝統と革新を兼ね備えた英国高級ブランド
バーバリーは、1856年にトーマス・バーバリーによって創業されたイギリスを代表する高級ファッションブランドです。その魅力は、単なる高級感や品質だけではなく、長い歴史と豊かな文化に裏打ちされています。バーバリーは、伝統的な英国スタイルを基盤としながらも、現代的なデザインやテクノロジーを取り入れる革新性でも知られています。
現在、アパレルをはじめ、バッグや財布、アクセサリー、香水など幅広い商品ラインナップを展開し、世界中のファッション愛好家から支持されています。
結論要約:バーバリーが持つ普遍的な価値
- 素材の革新: 創業者トーマス・バーバリーが発明した、耐久性と防水性に優れた革新的な素材「ギャバジン」がブランドの基盤です。
- 機能と歴史: ギャバジンを用いた「トレンチコート」は、第一次世界大戦中に英国軍の軍服として開発され、今や普遍的なファッションアイテムとなっています.
- 哲学: ブランドのシンボル「馬上の騎士」の旗には、ラテン語で「Prorsum(前進)」と書かれ、ブランドの前向きな精神を表しています。
ブランドを象徴する2大アイテムとその起源
バーバリーの地位を確立し、ブランドの代名詞となっているアイテムは、「トレンチコート」と「バーバリーチェック」の2つです。
1. トレンチコート(Trench Coat)とは?
トレンチコートは、バーバリーの創業者トーマス・バーバリーが発明した生地ギャバジンを使って作られたコートです。
- 起源: 1901年にイギリス陸軍の依頼で、新しい軍服のデザインとして考案されました。
- 機能性: 塹壕(トレンチ)で戦う兵士にとって非常に便利で快適なものであったことから、「トレンチコート」の原型となりました。耐久性と防水性に優れたギャバジンは、綿糸を撚り合わせて織ることで、空気を通しながらも水をはじく特性を持っています.
- デザインの工夫: 腰のベルトでシルエットを調整でき、袖口のストラップカフで風雨を防ぐなど、機能的なデザインが施されています。

2. バーバリーチェック(Burberry Check)の由来
バーバリーの象徴といえば、バーバリーチェックと呼ばれるチェック柄です。
- 由来: 1920年代にトレンチコートの裏地として使われ始めたチェック柄が原型です。
- デザイン: キャメル色の地に黒、白、赤のラインを入れたチェック柄で、カントリータータンという伝統的な柄をアレンジしたものです。
- 象徴: 1960年代にはブランドのシンボルとして認知されるようになり、アクセサリーやレディトゥウェアにも使われるようになりました。
バーバリーの歴史と現代への変革
バーバリーは、伝統を守る一方で、現代のファッションシーンに合わせて常に革新を続けています。
ブランドの哲学:「馬上の騎士」が示す未来への投資
創業者のトーマス・バーバリーは1856年に小さな洋服店を開業しました。1880年には、防水性と通気性を兼ね備えた新しい生地「ギャバジン」を発明し、この生地は第一次・第二次世界大戦でイギリス軍の制服として採用されました。
トレンチコートの始まりと同時期にデザインされた代表的なエンブレムが「馬上の騎士」です。旗に書かれたラテン語「Prorsum(前進)」とともに、「騎士=名誉」「槍=改革」「盾=保護」といった意味が込められており、ブランドの前向きな精神を表しています。
ラグジュアリーストリートへの転換とブランド統一
以前、バーバリーはプローサム、ブリット、ロンドンなどの多数のラインを展開しており、ブランドアイデンティティの曖昧さが課題となっていました。
- ラインの統一: 2017年にラインを「バーバリー」に統一し、全ての商品にバーバリーのロゴを入れることで、ブランド認知度と統一感を高めました。
- ロゴ変更と戦略転換: 2018年にクリエイティブディレクターに就任したリカルド・ティッシは、ブランドロゴを創業者のイニシャル「TB」をモダンにアレンジしたものに変更しました。彼の指揮のもと、ストリートファッションの要素を取り入れたラグジュアリーストリートブランドとしての地位を確立し、若い世代にもアピールしています。
- サステナビリティ: 環境保護への貢献にも積極的で、2018年に余剰在庫の破棄や動物毛皮の使用をやめると発表し、サステイナブルファッションへの取り組みを推進しています。

日本におけるライセンス契約の終了と現状
バーバリーは、かつて日本の三陽商会とライセンス契約を結び、日本人の体形や好みに合わせた独自のラインを展開していました。
- 旧ライン: 25歳〜35歳の男性向け「ブラックレーベル」や、20歳〜30歳の女性向け「ブルーレーベル」が代表的でした。
- 契約終了: バーバリー社はブランド統一戦略のため、2015年に三陽商会とのライセンス契約を終了しました。
- 現状: 契約終了後、旧ラインは「ブラックレーベル・クレストブリッジ」「ブルーレーベル・クレストブリッジ」としてバーバリーの名前を外して展開されています。現在、バーバリーは直営店の数を増やし、自社で日本市場に参入することで、世界のバーバリーと統一された商品やサービスを提供しています。
まとめ:伝統と未来を纏うブランド
バーバリーは、創業者が発明したギャバジンと、それに裏打ちされたトレンチコートという機能的な伝統を守りながら、「Prorsum(前進)」の精神のもと、常に新しいクリエイティブディレクターやデジタル技術を取り入れ、ブランドを革新し続けています。
単なる流行に終わらない普遍的な価値を持つバーバリーのコートやスーツは、次世代へ継承される資産を持つというRegalis Japan Group株式会社の哲学にも通じます。歴史と革新のバランスを享受するバーバリーは、あなたのワードローブに揺るぎない品格を与えてくれるでしょう。
Regalis YOTSUYA Lounge…麹町グループ本社までお越しください。