オーダースーツ研究所とは
Regalisのリサーチャーが、スーツの費用対効果をデータで検証し、読者が合理的に選べる情報を提供するメディアです。本稿では「安価スーツの毎年買い替え」と「10万円オーダーを5年運用」の総コストと見た目寿命を比較します。
結論：5年合計で約7〜9万円差、見た目寿命もオーダーが上
試算条件
- 安価スーツ：2万円×毎年買い替え＝5年で10万円
- オーダー：10万円＋お直し1.5万円（5年）＝合計11.5万円
- クリーニング：年1回（どちらも同条件で計上）
見た目寿命の差
- 安価品：肩線のズレ・裾テカりで半年〜1年後に劣化が目立つ
- オーダー：毛芯＋縫い代確保で補修可能。シルエットを維持したまま5年運用が現実的
コスト内訳と隠れコスト
購入・修理・時間コスト
- 安価買い替え：毎年の来店・選定時間が発生。裾直し等で年1回3,000円程度追加。
- オーダー：初回の仮縫い・微調整に時間投資するが、その後の調整は袖丈・ウエスト程度で済む。
メンテナンス
- ブラッシングとローテーションは共通前提。針金ハンガーを避け、幅広木製ハンガーで型崩れ防止。
- クリーニング頻度は年1回。溶剤によるダメージを避ける。
品質差が生む「非金銭的リターン」
- シルエット維持により、商談や登壇での信頼感が継続
- 自己効力感が長期で安定し、買い替えのストレスが減る
- 総毛芯や本切羽などの仕様は、再仕上げ・補修が容易で寿命を延ばせる
まとめ：長期目線なら「オーダー＋お直し」が合理的
- 5年総額では差額が1.5万円程度だが、見た目寿命と時間コストでオーダーが有利。
- 毛芯・縫い代・補正範囲を確認し、5年運用を前提に設計する。
- 安価買い替えは手軽だが、シルエット劣化期間が長くストレス。
長期で見れば、初期投資を回収しつつ常にベストな見た目を保てるのはオーダースーツです。